ブリュッセルでパスポートと全財産を盗まれた話⑧

⑦を未読の方はこちら↓

帰国のための渡航書、まずはこれを発行できるように準備を進めることにする。

Google先生によると、発行手続きのために必要なものはこれだけあるらしい。

 

①盗難にあった事を証明するポリスレポート

②帰国便の航空券

③写真(パスポートサイズで2枚)

④現地通貨(20ユーロ)

⑤戸籍謄本

 

①②は手元にあるけれども、さすがに⑤の戸籍謄本なんて持ち歩いている訳がない。

色々と調べてみると、いったんデータやFAXで提出して、後から原本を送付する方法も可能らしい。

という訳で、今ごろ日本は真夜中だろうけれど、両親にメッセージを送っておくことにする。

明日の朝、目覚めた時にデータが届いていることを祈るしかない・・・

 

③の写真も持ち合わせていないので、新たに撮影する必要がある。

この国に証明写真の撮影機があるのかは分からないけれど、いずれにせよ費用はかかるだろう。

 

あとは、写真代に加えて④の20ユーロという(無一文の自分にとっての)超大金を用意する必要がある。

大使館に行けば貸してもらえるのかと思いきや、やはり公金ということもあって、そんなに簡単な話ではないらしい。。。

 

上記をざっくりまとてみると、現地通貨を用意しないことには帰国への扉は開かなさそう。

ブリュッセルでバイトをする訳にもいかず、日本から送金してもらうための海外口座もないので、ここは日本人を見つけてお金を借りる方法しかなさそう。

部屋に籠っていても事態は進展しないので、日本人探しの旅へ出ることにする。

(つづく)